2017.10.14
塩田千春
奥能登芸術祭の旅、ようやく最後の作品。改めて振り返ると、一日でたくさん回りましたね。とても充実した旅でした。
最後に見に行ったアーティストは塩田千春さん。名前からして塩田でこのエリアにぴったりです。塩田さんは最近ヴィトンとかでも展示していて、メディアで取り上げることも多く、最近人気のある作家さんかと思います。
パッと見、女の情念的な、恐ろしい執念を思わせる作品です。そんな一見わかりやすく、ステレオタイプに当てはめやすい性格なのでメディアでも人気なのかも。
ただ実際に見てみると、周到に計算された緻密な設計を感じ、事前に感じていた印象と異なり、とてもステキでした。ただ闇雲に糸を張り巡らしているのではなく、ムダのないように構造が設計されている感じ。(だとしたら余計に恐ろしい?)
展示場所が元保育所ということもあり、息子もぴったりの椅子に座ってくっつりしてました。
塩田さんの作品が保育所という場所にマッチしているかどうか微妙にも思えますが、海を見渡せるロケーションとしては最高でした。
アーティストの作品もメディアの情報を全て信じるのではなくて、自分の目で見に行くことが大切だなぁと実感しました。
あと、割と年配の、たぶん地元の方達が、作品や塩田の説明をされているのが印象的でした。自分たちの街で開かれるイベントに参加して、自ら盛り上げていくのってステキですね。