2017.10.14

能登とお別れ
ようやく九月末に行った奥能登芸術祭の写真がアップし終わった。たくさん見て、たくさん撮ると、とても充実していいんですが、ブログにまとめるのが時間かかりますね。
奥能登芸術祭は作品、周る途中の風景、どれも刺激的でした。移動距離は長くなってしまいますが、その代償というか、得られるものはかなり大きいなぁと。でも、時間に余裕があれば泊まりで行く方がいいですね。
またぜひやってほしいなぁと思います。息子がもう少し大きくなったら、海遊びで能登にも行きたいです。
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Oct 14, 2017
2017.10.14
ようやく九月末に行った奥能登芸術祭の写真がアップし終わった。たくさん見て、たくさん撮ると、とても充実していいんですが、ブログにまとめるのが時間かかりますね。
奥能登芸術祭は作品、周る途中の風景、どれも刺激的でした。移動距離は長くなってしまいますが、その代償というか、得られるものはかなり大きいなぁと。でも、時間に余裕があれば泊まりで行く方がいいですね。
またぜひやってほしいなぁと思います。息子がもう少し大きくなったら、海遊びで能登にも行きたいです。
2017.10.14
奥能登芸術祭の旅、ようやく最後の作品。改めて振り返ると、一日でたくさん回りましたね。とても充実した旅でした。
最後に見に行ったアーティストは塩田千春さん。名前からして塩田でこのエリアにぴったりです。塩田さんは最近ヴィトンとかでも展示していて、メディアで取り上げることも多く、最近人気のある作家さんかと思います。
パッと見、女の情念的な、恐ろしい執念を思わせる作品です。そんな一見わかりやすく、ステレオタイプに当てはめやすい性格なのでメディアでも人気なのかも。
ただ実際に見てみると、周到に計算された緻密な設計を感じ、事前に感じていた印象と異なり、とてもステキでした。ただ闇雲に糸を張り巡らしているのではなく、ムダのないように構造が設計されている感じ。(だとしたら余計に恐ろしい?)
展示場所が元保育所ということもあり、息子もぴったりの椅子に座ってくっつりしてました。
塩田さんの作品が保育所という場所にマッチしているかどうか微妙にも思えますが、海を見渡せるロケーションとしては最高でした。
アーティストの作品もメディアの情報を全て信じるのではなくて、自分の目で見に行くことが大切だなぁと実感しました。
あと、割と年配の、たぶん地元の方達が、作品や塩田の説明をされているのが印象的でした。自分たちの街で開かれるイベントに参加して、自ら盛り上げていくのってステキですね。
2017.10.12
実はまだ続いていた奥能登芸術祭シリーズ。会期も十月二十二日までなので、もうすぐ終了です。
珠洲市の方から、ぐるりと能登半島を周るようにして、以前行った千枚田のある大谷エリアへ。大谷エリアは揚げ浜式製塩業を日本で唯一、受け継いでいるらしく何箇所か塩田もありました。ブラタモリの能登の回でも紹介されてましたね。
「とてもいい風景だなぁ」と写真を撮りましたが、ガイドブックの歴史を読むと塩田で働く人は「人には見えず、男女の区別がつかない」くらい、とても過酷な労働だったようです。今は観光地化していい風景になっていますが、歴史はなかなか奥深いですね。
2017.10.7
岩崎貴宏さんの「小海の半島の旧家の大海」を見に行きました。割と周りに何もない大きな民家が展示場所です。背後に大きな杉の林があって、少し異世界感のあるステキな場所でした。
インスタレーションのある家の中は、また別の世界で、座敷が塩で埋まり人形やらタンスが浮かんでいて、ところどころ船が行き交ってました。これはとても迫力があって、物が塩に浮かんでるかのような見せ方が上手い。さらに写真が撮りたくなる、インスタ映えしそうな見せ方もスゴイです。
作品としてはとても面白いし、まんまと写真をいっぱい撮ってしまいました。でも、この作品の場合は、この後この家がどうなってしまうのか気になります。上から下まで塩は入ってないっぽい感じでしたが、かなり影響はありそう。割とディテールとか適当なところもあったし、宝湯とかとは真逆なアプローチな印象もあり、ちょっと考えさせられます。
2017.10.2
奥能登シリーズがなかなか終わらない。それだけ奥能登芸術祭は、作品も風景も見所盛りだくさんだった。ちょうど田んぼが収穫時期で、色づいた田んぼの景色が見れたのもラッキーでした。一番ステキだなぁと思った風景が、車を止めれなかったので撮れていないのが悔やまれます。少しでも気になったら、ヨメに小言を言われても強い決意で止めることが大切ですね。
一言に奥能登と言っても山深い神秘的な風景だったり、沖縄のような青い海に繋がる風景だったり、とても多彩な風景が見られました。もう少し時間をとって回れたら、よりすごい風景に出会えるのかもしれません。いつかもう少し時間をとって回ってみたいものです。
2017.9.30
今回の芸術祭のメイン会場でもある珠洲エリアに移動。吉野 央子さんの「JUEN 光陰」を見に行きました。
このエリアは県外からの漁船も停泊する港町で、遊郭跡がスナック街になって活気付いているらしい。
JUENは、居抜きのまま残されたスナックを舞台にした作品です。手前側のお店の方から、奥の控え部屋、住居まで続いていて、空間の変化の面白さとその空間を活かしたインスタレーションが素敵でした。
特に、奥の控え部屋のタンスから出てくるサンマ(?)の展示は、暗い室内が海の中と重なり、美しい作品でした。
住居部分の方は、手前の薄暗い「陰」部分とは対照的に、自然光が美しく差し込む空間でした。時代を経た建物に差し込む光って、なんか新しいものだと再現できないような気がします。
石川直樹さんの宝湯もそうでしたが、吉野さんも素材の活かし方が上手いなぁって思いました。
2017.9.29
奥能登芸術祭で一番印象的な展示が「宝湯」でした。写真家 石川直樹さんの作品でもあります。作品でもあるというのは、ここの銭湯はまだ現役で営業を続けているそうです。
石川直樹さんの展示はタイトルを聞いたときは、それほど興味を持てませんでした。しかし、芝居小屋から温泉旅館となった歴史を、写真を通して伝え、空間としてもわかりやすく再現していました。また、写真を撮りたくなるような魅力的な空間・光を演出していました。
自分で写真を撮るだけではなく、空間を再構成して、写真を撮らせてしまう。そんな凄みを感じました。
入り組んだ迷路のような建物の中に、広めの舞台と広間。裏側には年代物のボイラーがあったり、カラフルなかわいいタイルのお風呂があったり。
もともと複雑な建物なのかもしれませんが、迷路のような空間を巧みに一周できるように導線が作られていました。最後には銭湯のシンボル、煙突の隣を通れるようになっていて、とても練られた奥深い作品でした。
こういう芸術祭ってお祭り感覚で、みんな新しいものを作ることが多いと思うのですが、既にそこにあるストーリー・魅力を見抜き、作品として伝えているところがとても魅力的。ものすごく満足感の高い作品でした。
2017.9.27
2005年に廃駅になったという、のと鉄道「旧鵜飼駅」。いい感じに朽ちた駅にアンティークな電車がインスタレーションされていました。電車も木の床だったり、扉の書体が懐かしかったり、いい感じでした。でも、のと鉄道とは縁もゆかりもない東京の電車みたいで…
2017.9.26
日曜日は金沢からさらに足を伸ばし、奥能登芸術祭を見に行って来ました。雄大な自然と歴史のある風景を舞台に、様々なアート作品がインスタレーションされています。
以前、千枚田を見に行った際、途中の雄大な自然だったり、昔話に出て来そうな風景に感動しました。そんな風景がたくさん残っている「能登」を舞台にしている芸術祭ということで、ものすごく楽しみにしていました。アートを口実に、能登のいろいろな場所を巡ることができます!
やはり奥能登は遠く、数点しか回れませんでしたが、期待通り奥能登の風景も堪能でき、風景に負けない見ごたえのある作品も多かったです。共通パスポートが2,500円なのですが、その金額以上の価値を感じる、充実した時間でした。
奥能登芸術祭、一つ目のスポットとして行ったのが「見附島」です。もう本当に大きな船か軍艦のような形の島が圧巻でした。
ここにも、アート作品が展示されてましたが、ゴミとか漂流物のように見せた展示だったこともあり、完全に見附島の迫力が優っていました。
もう少し島まで近づきたかったのですが、息子を抱っこして歩くには危険だったので途中で断念。今は登っていくことは困難らしいですが、島の中には神社もあるらしいです。
ガイドブックには空海が見附島を見つけた説があると書いていました。これだけデカかったら誰でも見つけられそうなので怪しいですが、世に広めたのは空海なのかもしれません。
作品としてインスタレーションされているものだけでなく、そこにあるもの一つ一つが意味あるものに見えて、注意を向ける。そんなアートイベントの醍醐味を存分に味わえる奥能登芸術祭でした。
しばらく奥能登の写真が続きます。
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